- 2010.06.14
- 遺言の重要性
最近相続のトラブルに関する相談が増えてます。相続問題というといわゆる資産家
にだけ起こると考えがちですが、普通の家庭にも起こります。相続の問題は親族の
感情の問題です。そこに資産の多少は関係ありません。一番の問題はだれがどの
資産を取得するかという遺産分割の問題。民法上、法定相続分が決まっているので
、それに基づいて分ければいいと考えがちですが、不動産のように現実に分けること
ができないものは、結局相続人誰かが単独で取得するようになります。その単独で
取得する誰かを決めるのが遺産分割です。(理論上法定相続分で共有することは
可能ですが、以後の権利関係が複雑になる)
遺産分割は相続人全員が同意して成り立ちます。多数決ではありません。相続人
の一人でも、反対すれば遺産分割は成立しないのです。成立しなければ、最終的に
は遺産分割の調停や裁判ということになります。 相続のせいで親兄弟間で争いが
起こるなんて、ある意味悲劇です。
それを解消する手立てが遺言です。遺言であらかじめ誰が何を取得するのか、決
めれば、相続人間で醜い争いをする必要がなくなります。もちろん、遺留分の問題
等クリアしなければならないことはありますが、遺言者の意思が相続人に伝わるため
余計な争いをしなくて済む可能性が高くなります。遺言とは、遺産分割に遺言者の意
思を反映させ、相続人間の争いを防ぐ効果があります。親から子供への最後の愛情
表現といえるかもしれません。



